地殻変動 crustal movement 2005 5 16
株式市場にも、徐々に地殻変動が起こりつつあると思います。
配当に消極的だった企業が、前向きになってきたと思います。
今までは、配当利回りを見れば、
配当は、まるで株主に対する義理で嫌々行っているような低さでした。
もちろん、こうしたことも、
経済が右肩上がりの成長で、株価も右肩上がりの上昇の時は、問題なかったでしょう。
しかし、経済も、株価も、右肩上がりの上昇が期待できない現在は、
配当金を重視する政策に切り替えるべきだと思います。
経営改革については、高度成長時代の記憶と決別しましたが、
配当政策については、高度成長時代の習慣が残っていると思います。
株主 stockholder 2005 3 26
会社は、誰のものか。
昔、このようなことを聞いたことがあります。
「株主への配当金は、1株1円でいい。それ以上出す必要はない。」
このような経営者にとっては、「会社は、社長のもの」でしょう。
しかし、資金調達は、株式市場で調達しておいて(株式公開)、
「会社は、社長のもの」では、理屈に合わないでしょう。
現在の株式会社制度では、「会社は、株主のもの」ですが、
この論理を、純粋に突き詰めていくと、弊害も発生するでしょう。
そこで、こういう解決方法を考えるべきです。
「広く国民に、株主になってもらうこと」。
これならば、「会社は、株主のもの」と主張しても、問題はありません。
つまり、「会社は、国民のもの」となるからです。
特定の株主に偏らず、広く国民に株主になってもらえば、
それこそ、「安定株主」です。
そして、国民は、消費者でもありますから、「株主=消費者(固定消費者)」です。
これは、会社にとって、一石二鳥です。
そのためには、十分な配当金を用意すると共に、魅力ある株主優待制度を設けるべきです。
さらに、広く国民にアピールすることも大切です。
この際、経営者は、発想の転換をすべきです。
「たんぱ市況コメント」(2004年2月26日当時)には、このような記事がありました。
「アサヒビールの前12月期における単位株主数は8万人超と、
6月中間期の4万人に対して、2倍に増加した。」